Google Cloud Text-to-Speechの特徴・料金・使い方を徹底解説【2026年最新】
この記事の要約
Google Cloud Text-to-SpeechはGoogle CloudのAI音声合成API。WaveNet音声で高品質、従量課金制で無料枠あり。日本語はStandard/WaveNetのみ対応。使い方と料金を初心者向けに解説します。
この記事でわかること
- Google Cloud Text-to-Speechの特徴とWaveNet音声の品質
- 従量課金制の料金体系と無料枠の内容
- 日本語対応状況(Neural2は非対応)
Google Cloud Text-to-Speechってなに?
Google Cloud Text-to-Speech(グーグル・クラウド・テキスト・トゥ・スピーチ)は、Google Cloudが提供する AI 人間のように考えたり判断したりできるコンピュータの仕組み。人工知能とも呼ばれる もっと詳しく → 音声合成サービスです。テキストを音声に変換するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)として提供されており、主に 開発者向け のサービスです。
Google翻訳やGoogle Assistantにも使われている技術で、高品質な音声生成が特徴です。特に WaveNet音声 は、DeepMindが開発した深層学習技術を使っており、極めて自然な音声を生成できます。
💡 初心者向けではない: APIを使ってプログラムから呼び出す必要があるため、プログラミング知識が必要です。
日本語対応状況
△ StandardとWaveNetのみ対応(Neural2は非対応)
Google Cloud Text-to-Speechは日本語に対応していますが、最新のNeural2音声エンジンは日本語に非対応 です(2026年2月時点)。日本語で利用できるのは以下の2つのみです。
- Standard音声 — 基本的な音声品質
- WaveNet音声 — 高品質、より自然な音声
💡 Neural2が使えない: 英語などではNeural2(より高品質な音声エンジン)が利用できますが、日本語ではStandardとWaveNetのみです。
対応言語は 40以上 で、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、日本語など、グローバルなコンテンツ制作に対応しています。
💡 日本語の文字 課金 サービスの有料機能を使うためにお金を払うこと もっと詳しく → : 日本語(ja-JP)の文字はUTF-8で複数バイトを要しますが、課金は1文字単位です(バイト単位ではない)。
料金体系
無料枠(毎月)
- 期間: 無期限(毎月リセット)
- 月間文字数: 100万文字(0〜100万文字は無料)
- 対象: Standard音声、WaveNet音声、Neural2音声すべて対象
💡 毎月無料: Amazon Pollyと違い、12ヶ月限定ではなく、毎月100万文字まで無料です。
従量課金(無料枠超過後)
Standard音声
- 料金: $4.00 / 100万文字
- 特徴: 基本的な音声品質
WaveNet音声
- 料金: $16.00 / 100万文字
- 特徴: 高品質、より自然な音声
- 対応言語: 主要言語(日本語含む)
Neural2音声
- 料金: $16.00 / 100万文字
- 特徴: WaveNetと同価格、より高品質
- 対応言語: 主要言語(日本語は非対応)
💡 コスト例: 月10万文字生成する場合(無料枠内なので0円)
- Standard音声: 無料
- WaveNet音声: 無料
月150万文字生成する場合(50万文字が有料)
- Standard音声: 約$2.00(約300円)
- WaveNet音声: 約$8.00(約1,200円)
※ 2026年2月時点の情報です。最新情報は Google Cloud Text-to-Speech公式サイト をご確認ください。
利用開始~初回使用の手順
ステップ1: Google Cloudアカウント作成
- Google Cloud公式サイト(cloud.google.com)に アクセス ウェブページを訪れること。ネット上のページに「行く」こと もっと詳しく →
- 「無料で始める」を クリック パソコンのマウスのボタンを押すこと。「これを選ぶ!」という操作 もっと詳しく →
- Google アカウント サービスを使うための自分専用の入場券みたいなもの。名前(メールアドレス)と合言葉(パスワード)のセット もっと詳しく → で ログイン 自分の入場券(アカウント)を見せて、サービスの中に入ること もっと詳しく → (または新規作成)
- 支払い情報(クレジットカード)を登録
💡 GoogleアカウントについてはGoogleアカウントとはを参考にしてください。
💡 注意: クレジットカード登録が必須ですが、無料枠内なら課金されません。また、初回登録時に$300分の無料クレジットがもらえます。
[画像: Google Cloudアカウント作成画面]
ステップ2: プロジェクト作成とAPI有効化
- Google Cloudコンソールにログイン
- 新しいプロジェクトを作成
- 「APIとサービス」→「ライブラリ」に移動
- 「Cloud Text-to-Speech API」を検索
- 「有効にする」をクリック
[画像: API有効化画面]
ステップ3: APIキーを取得
- 「APIとサービス」→「認証情報」に移動
- 「認証情報を作成」→「APIキー」をクリック
- 生成されたAPIキーをコピーして保存
💡 セキュリティ: APIキーは公開しないでください。GitHubなどにアップロードしないよう注意しましょう。
[画像: APIキー取得画面]
ステップ4: APIから使う(開発者向け)
プログラムから使う場合は、Google Cloud Client Libraryを使用します。
Python例:
from google.cloud import texttospeech
# クライアント作成
client = texttospeech.TextToSpeechClient()
# 音声合成リクエスト
synthesis_input = texttospeech.SynthesisInput(text="こんにちは。私はGoogle Cloud Text-to-Speechです。")
voice = texttospeech.VoiceSelectionParams(
language_code="ja-JP",
name="ja-JP-Wavenet-A"
)
audio_config = texttospeech.AudioConfig(
audio_encoding=texttospeech.AudioEncoding.MP3
)
# 音声生成
response = client.synthesize_speech(
input=synthesis_input,
voice=voice,
audio_config=audio_config
)
# 音声ファイル保存
with open('output.mp3', 'wb') as file:
file.write(response.audio_content)
💡 SDKは多言語対応: Python、JavaScript、Java、Ruby、PHPなど、主要言語に対応しています。
[画像: コード例]
主要機能
1. テキスト読み上げ(TTS)
テキストを音声に変換します。Standard音声、WaveNet音声、Neural2音声(日本語は非対応)から選択可能です。
2. WaveNet音声
DeepMindが開発した深層学習技術を使った高品質音声です。Standard音声よりも自然で、人間らしい音声が生成できます。
3. SSML対応
SSML(Speech Synthesis Markup Language)を使えば、読み方の細かい調整ができます。
例:
- 一時停止:
<break time="1s"/> - 強調:
<emphasis level="strong">重要</emphasis> - 速度変更:
<prosody rate="slow">ゆっくり</prosody>
4. タイムポイント
音声と同期して、どの単語がいつ発音されるかのタイムスタンプを取得できます。字幕生成やリップシンクに使えます。
5. 音声効果プロファイル
ヘッドフォン、スピーカー、電話など、再生デバイスに最適化された音声を生成できます。
6. 多言語対応
40以上の言語に対応しています。
7. カスタム音声(ベータ版)
企業向けに、独自のブランド音声を作成することも可能です(別途契約が必要)。
8. Google Cloud連携
他のGoogle Cloudサービス(Cloud Storage、Cloud Functions、Cloud Runなど)と連携して、大規模な音声生成システムを構築できます。
メリット・デメリット
メリット
- ✅ 毎月無料枠あり — 月100万文字まで無料(無期限)
- ✅ WaveNet音声 — 高品質、DeepMind技術を使用
- ✅ 従量課金 — 使った分だけ課金、無駄がない
- ✅ SSML対応 — 読み方を細かく制御できる
- ✅ Google Cloud連携 — 大規模システムに組み込みやすい
- ✅ 信頼性 — Googleの高い信頼性とスケーラビリティ
デメリット
- ⚠️ 開発者向け — プログラミング知識が必要
- ⚠️ GUIなし — 初心者には使いにくい
- ⚠️ Google Cloudアカウント必須 — クレジットカード登録が必要
- ⚠️ 日本語はNeural2非対応 — 最新音声エンジンが使えない
- ⚠️ 音声クローニング不可 — 自分の声をAI化する機能はない
まとめ・おすすめ度
Google Cloud Text-to-Speechは、開発者やエンジニア に最適です。
こんな人におすすめ
- 👨💻 開発者・エンジニア — Web アプリ スマホやパソコンで使う道具(ソフト)のこと。LINEもYouTubeもアプリの一つ もっと詳しく → やモバイルアプリに音声機能を組み込みたい
- 🏢 企業のシステム担当者 — 大規模な音声生成システムを構築したい
- 🤖 AIアシスタント開発者 — Google Assistantのようなサービスを作りたい
- 📚 オーディオブック制作者 — 大量の文章を音声化したい
向いていない人
- ❌ プログラミング初心者 — APIの知識がないと使えない
- ❌ GUIが欲しい人 — ブラウザで手軽に使いたい人にはVOICEVOXやCoeFontがおすすめ
おすすめ度: ★★★★☆(5点満点中4点、開発者向けとして)
開発者にとっては非常に優れた選択肢。毎月無料枠があり、WaveNet音声は高品質。ただし、日本語はNeural2非対応なのが残念。
関連記事
- 音声生成AIサービス比較まとめ — 他サービスとの比較
- Amazon Polly:AWS版音声合成API — AWSのクラウド音声サービス
- VOICEVOX:無料の日本語音声合成ソフト — 初心者向けの無料ソフト
※ 2026年2月時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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