パスワードの作り方と管理方法:安全な合言葉で自分を守ろう

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#パスワード #セキュリティ #基礎知識

この記事の要約

安全なパスワードの作り方、ダメなパスワードの例、忘れたときの対処法、管理方法まで。パスワードの「なぜ?」を一つずつ解説します。

この記事でわかること

  • なぜパスワードが必要なのか
  • 「良いパスワード」と「ダメなパスワード」の違い
  • パスワードを忘れたときの対処法
  • パスワードの管理方法

パスワードって何? なぜ必要なの?

ざっくり言うと パスワード 自分だけが知っている合言葉。他の人にアカウントを使われないようにする鍵のようなもの もっと詳しく → は自分の アカウント サービスを使うための自分専用の入場券みたいなもの。名前(メールアドレス)と合言葉(パスワード)のセット もっと詳しく → (ネット上の入場券)を守るための「合言葉」です。

家に鍵をかけるのは、知らない人に勝手に入られないようにするためですよね。パスワードも同じ役割です。自分のアカウントに鍵をかけて、他の人に勝手に使われないようにします。

もう少し詳しく言うと、インターネット上のサービス(Gmail、YouTube、ChatGPTなど)は、あなたが「本人であること」をパスワードで確認しています。 メールアドレス インターネット上の自分の住所のようなもの。「○○@gmail.com」のような形をしている もっと詳しく → が「名前」だとすると、パスワードは「本人だけが知っている合言葉」。この2つがセットで合っていると、「あなた本人ですね」と判断してサービスの中に入れてくれます。


ダメなパスワードの例

次のようなパスワードは、他の人に推測されやすいため危険です。

絶対に使ってはいけないパスワード

パスワードなぜダメ?
123456最もよく使われるパスワード。真っ先に試される
passwordそのまますぎて推測が容易
abcdefキーボードの順番どおりで推測されやすい
qwertyキーボードの左上から順に並んでいるだけ

推測されやすいパスワード

パスワードなぜダメ?
自分の誕生日(19900315)SNSなどから誕生日を知られる可能性がある
自分の名前(taro)名前は多くの人に知られている
電話番号(09012345678)本人と結びつけやすい情報
ペットの名前(pochi)SNSに載せていると推測される
「111111」などの同じ数字の繰り返し単純すぎてすぐに突破される

💡 「自分には盗まれるようなものはない」と思うかもしれません。しかし、アカウントを乗っ取られると、自分の名前で知らない人にメールを送られたり、つながっている他のサービスまで被害が広がる可能性があります。パスワードは「自分のためだけでなく、まわりの人を守るため」にも大切です。


良いパスワードの作り方

良いパスワードには3つの条件があります。

条件1:十分な長さがある

8文字以上(できれば12文字以上)にしましょう。文字数が多いほど、推測が難しくなります。

条件2:いろいろな種類の文字を混ぜる

英語の大文字・小文字・数字・記号を組み合わせると、推測されにくくなります。

種類
英語の小文字a, b, c …
英語の大文字A, B, C …
数字0, 1, 2 …
記号!, @, #, $ …

条件3:自分にしかわからない組み合わせにする

名前や誕生日など、他の人が知りうる情報は避けて、自分だけが意味を知っている言葉を使いましょう。

おすすめの作り方:「文章パスワード」

好きなフレーズや思い出の言葉をもとにパスワードを作る方法です。

例:「春の桜が好きです」をパスワードにする

  1. ローマ字にする → harunosakuragasukidesu
  2. 頭文字だけ取り出す → hnsgsd
  3. 数字を混ぜる → Hn5g2d
  4. 記号を足す → Hn5g2d!

これで「Hn5g2d!」という、意味がわからないけど自分は思い出せるパスワードができました。

別の例:3つの無関係な言葉をつなげる

  1. 好きなもの3つ → りんご、自転車、水曜日
  2. ローマ字にする → ringo-jitensha-suiyoubi
  3. 一部を大文字+数字に → Ringo3Jiten$ha
パスワードの強さの目安
強さ特徴
❌ 弱いtaro123短い・名前入り・単純な数字
⚠️ 普通Taro2026!長さはOKだが名前が含まれている
✅ 強いHn5g2d!sakura推測しにくく、長さも十分

パスワードの使い回しは絶対ダメ

同じパスワードを複数のサービスで使い回すのは、家・車・会社の鍵を全部同じにするのと同じです。1つの鍵を盗まれたら、全部開けられてしまいます。

実際にこんなことが起きます:

  1. サービスAで情報流出が起きる(あなたのせいではなく、サービス側の問題)
  2. 流出した「メールアドレス+パスワード」の組み合わせが、悪意のある人の手に渡る
  3. その人が同じ組み合わせで、Gmail、YouTube、Amazonなど他のサービスにも ログイン 自分の入場券(アカウント)を見せて、サービスの中に入ること もっと詳しく → を試みる
  4. パスワードが同じなので、そのまま入れてしまう

💡 「全部違うパスワードにしたら覚えられない!」という心配は当然です。この記事の後半で「無理なく管理する方法」を紹介しますので、まずは「使い回しは危険」ということだけ覚えておいてください。


パスワードを忘れたときの対処法

パスワードを忘れてしまうのは、誰にでもあることです。慌てずに、以下の手順で対処しましょう。

ステップ1:ログイン画面で「パスワードをお忘れの場合」を探す

ほとんどのサービスのログイン画面に「パスワードをお忘れですか?」や「Forgot password?」というリンク( クリック パソコンのマウスのボタンを押すこと。「これを選ぶ!」という操作 もっと詳しく → タップ スマホの画面を指で軽く触ること。パソコンの「クリック」と同じ役割 もっと詳しく → すると別のページに飛べる青い文字)があります。これをクリック(タップ)します。

ステップ2:本人確認の方法を選ぶ

メールアドレスまたは電話番号の入力を求められます。登録したときのメールアドレスか電話番号を入力します。

ステップ3:届いた確認コードを入力する

入力したメールアドレスや電話番号に、数字の確認コードが届きます。そのコードを画面に入力します。

ステップ4:新しいパスワードを設定する

本人確認が完了すると、新しいパスワードを設定する画面が表示されます。今度は忘れにくくて安全なパスワードを設定しましょう。

⚠️ メールアドレスも電話番号もわからない場合 サービスによっては、登録時に設定した「秘密の質問」や「バックアップコード」で復旧できる場合があります。どの方法も使えない場合は、そのサービスのサポートに問い合わせる必要があります。


パスワードの管理方法

「サービスごとに違うパスワードにしたいけど、全部覚えるのは無理…」という方のために、実用的な管理方法を紹介します。

方法1:紙にメモする

一番シンプルな方法です。

やり方:

  1. ノートや紙に「サービス名」「メールアドレス」「パスワード」を書き出す
  2. 他の人に見られない場所(引き出しの中など)に保管する

メリット: 機械の操作が苦手でもできる、インターネットから盗まれる心配がない

注意点: 紙をなくさないこと、他の人の目に触れる場所に置かないこと

方法2: ブラウザ インターネットを見るためのアプリ。ChromeやSafari、Edgeのこと もっと詳しく → の保存機能を使う

ブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)には、パスワードを保存して次回から自動入力してくれる機能があります。

やり方:

  1. サービスにログインするとき、ブラウザが「パスワードを保存しますか?」と聞いてきます
  2. 「保存」を選ぶと、次回から自動でパスワードが入力されます

メリット: 覚える必要がなくなる、入力の手間が省ける

注意点: 自分専用のパソコン・スマホでのみ使うこと。共有パソコン(図書館や職場の共用PCなど)では「保存しない」を選んでください。他の人にアカウントを使われてしまいます。

方法3:パスワード管理 アプリ スマホやパソコンで使う道具(ソフト)のこと。LINEもYouTubeもアプリの一つ もっと詳しく → を使う

パスワードを安全に保管する専用のアプリもあります。

アプリ名特徴
iPhoneの「パスワード」機能iPhoneに標準搭載。追加のアプリ不要
GoogleパスワードマネージャーChromeブラウザに標準搭載。Googleアカウントがあれば使える
パスワード管理アプリの仕組み

パスワード管理アプリは「金庫」のようなものです。すべてのパスワードをアプリの中に保管し、金庫を開けるための「マスターパスワード」(親鍵のようなもの)を1つだけ覚えておけば、中に入っているすべてのパスワードを取り出せます。

つまり、覚えるのはマスターパスワード1つだけ。あとはアプリが管理してくれます。


管理方法の選び方

どの方法が合うかは、ふだんの使い方によって違います。

あなたの状況おすすめの方法
パソコンやスマホの操作にあまり慣れていない紙にメモ(まずはここから)
自分専用のスマホやパソコンがあるブラウザの保存機能(手軽で実用的)
たくさんのサービスを使っていて管理が大変パスワード管理アプリ(最も安全で便利)

どの方法でも、「サービスごとに違うパスワードを使う」という原則を守ることが大切です。


よくある質問

Q. パスワードはどのくらいの頻度で変えるべき?

以前は「定期的に変更すべき」と言われていましたが、最近の考え方は違います。推測されにくい強いパスワードを設定して、使い回さないのであれば、定期的な変更は不要です。ただし、そのサービスで情報流出があった場合は、すぐに変更してください。

Q. パスワードに日本語は使えますか?

ほとんどのサービスでは使えません。パスワードには英字(a-z, A-Z)、数字(0-9)、記号(!@#$%など)を使います。日本語の文章をローマ字に変換して使うのは良い方法です。

Q. 「パスワードが流出しました」という通知が来たら?

Chromeなどのブラウザは、保存されたパスワードが流出リストに含まれているかをチェックして通知してくれることがあります。この通知が来たら、該当するサービスのパスワードをすぐに変更してください。

Q. 家族とパスワードを共有してもいいですか?

基本的にはおすすめしません。万が一、家族のスマホが盗まれたり、家族が誤って他の人にパスワードを教えてしまったりすると、自分のアカウントも危険にさらされます。どうしても共有が必要な場合は、そのサービス専用のアカウントを別途作るのが安全です。


まとめ

  • ✅ パスワードはアカウントを守る「鍵」。推測されにくいものを使いましょう
  • ✅ 名前・誕生日・「123456」などは絶対に避けてください
  • ✅ 「文章パスワード」なら覚えやすくて強いパスワードが作れます
  • ✅ パスワードの使い回しはNG。1つ漏れると全部やられます
  • ✅ 管理方法は「紙メモ」「ブラウザ保存」「管理アプリ」から自分に合うものを

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